おしぼりという小道具 [暮らし]
日本人の流儀。
山形市のタクシーが、
夜の乗客におしぼりの提供を始めたという。
日本のおしぼりの起源は古い。
旅籠が玄関先に用意した桶の水を使って、
客人が手ぬぐいを浸して絞り、手や足の汚れを落とす。
その「絞る」動作が語源との説もある。
暮らしから生まれた伝統文化とも言えるおしぼりは、
高度成長期、外食産業の発展と衛生意識の高まりから需要が伸び、
おしぼり供給はビジネスになった。
使い捨て用の紙製や不織布もあるが、
もったいないの観点や使い心地から、
再利用可能なタオル地を取り入れる接客店が増えている。
形は変われど、昔も今も日本的な
「おもてなし」精神を象徴する小道具である。
ストレスを受けやすい、
現代社会だからこそ心遣いがうれしい。
おしぼりはささやかながら和やかな雰囲気を醸す名脇役だ。









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